ダナンの空港で食べたフォーが一番美味かった。ただ日本円にして約1000円と観光客値段になっている。
空港を見ているとジャコウ猫のコーヒーが安く売っている。本物かどうか定かではないけど、コーヒー好きな先輩に一つ買っておくことに。
ハノイの空港から市内にタクシーで向かおうとしたけど、南部と違ってタクシー会社が違う。頼りの正規のタクシー会社がないのだ。しかもぼったくりタクシーばかりで、値段交渉しても微妙に高いので渋っていた。
そうこうしているうちに夜になって、だんだん焦り始める。ぼったくりタクシーで行くか、バスでホテルから全く遠い場所に降りるか。ただ夜も遅くなってきたので、到着できるのかもわからない。
そうこう悩んでいると、10代後半くらいの女の子と60代くらいのおっちゃんが声をかけてきた。ただベトナム語しか喋れないので、何を言っているかわからない。そこで今度は20代から30代の男がやってきた。
まずこの3人が何なのかわからないので、Family?と聞くと[No]と返ってきた。ますますよくわからない組み合わせだ。すると若い男が値段を提示してきて、市内まで送ってあげるというようなことを言ってきた。
そこで買い付け者と、どうする賭けてみる?賭けるか。と会話して、その男を信用して車に乗ってみた。
よくよく考えるとこの男は一体何なんだろう。白タクでもない。しかも運転しながら携帯でずっといろんなベトナム人と常に会話している。何を言っているのかもわからず、これって変なところに連れてかれて集団でボコボコにされるのではないか的な空想がよぎる。
車内に重い空気が張り詰める。自分は相手がもしそうだったとしたらと勝手にシミュレーションして、どうやって切り抜けるかを考えていた。ちなみにその時横にいた買い付け人は、懐から銃を取り出すんじゃないかとビビってたらしい。
しばらくすると街頭の全くない、泥でできたような建物群の場所に差し掛かった。ここで「あっこれやばいかもしれない」と思う。あるのは車のライト、バイクのライト、そして人だかり。真っ暗で人の顔は見えない。
そして身構えていると、だんだん景色が都会へと変わり始めた。すると男が携帯でホテルの場所を見せてくれと言ってきた。場所を見せると、しばらく徐行した後、ここを降りて右の路地だと教えてくれた。
どうやら賭けに勝ったらしい。重苦しい空気から解放されたせいもあって、Thank you!!といって男と抱擁したのだった。
そして、買い付け人とは「もう知らん人の車に乗るのはやめよう」「日本でも乗っちゃダメなのに海外はもっとダメだろ」という結論に至った(当たり前)。
ホテル周辺は、とにかく人混みがすごかった。もう夜21時以降なのにめちゃくちゃ人がいる。
渋谷のハロウィンみたいな光景が毎夜繰り広げられているのかと思うと、さすが東南アジアだなぁと思うのだった。
次の日の朝
食欲ないのでこれしか食えない。
真下の路地では、フルーツや肉野菜、ローカルなフォーのショップがあったのでみて見ることにした。
ちなみにここででかいグレープフルーツみたいなのを買ったが、中を開けたら水分がからからになったミイラみたいな実が出てきた。当然美味しくなかったので捨てるしかなかった。
ベトナムのバインミーは、今だと150円から250円の間だと思う。この時は100円とか120円くらいだった気もする。
バナナジュースとセットで300円前後だった気もするけど、今は500円くらい行くかもしれない。日本だとコメダ珈琲店のような感じかもしれない。
ちなみにハノイとホーチミンを日本に例えると、ハノイは東京、ホーチミンは大阪らしい。個人的には、ハノイの方が観光客慣れしてて楽な感じがあった。
ラストホーチミンの夜に続く